2019年12月3日
讃岐うどんの正しい作り方。自宅で作るコツを伝授
香川県の讃岐うどんの第一次ブームと言われる1970年に開催された大阪万博。
その後40年以上もの月日を経て、2011年10月についに「うどん県」に。
一時の讃岐うどんブームよりは落ち着いたものの、今でも休日になると、多くの県外ナンバーの車がうどん屋さんに停まっているのをよく見かけます。
一言で「讃岐うどん」と言うけれど、香川県内のどこのお店で食べても同じ讃岐うどんと言うわけではありません。
うどんのコシ、太さ、歯ざわり、のど越し、出汁、てんぷらなどのサイドメニュー、お店のある場所や雰囲気そして店員さん、一つとして同じお店はありません。それが香川県で讃岐うどんを楽しむ醍醐味でもあるのです。
この記事では、讃岐うどんの正しい作り方、自宅で作るコツを伝授しています。
ご家族で一度、ワイワイ楽しみながら作ってみてください!
目次
讃岐うどんの定義とは?
香川県内で食べたり買ったりするうどん全てが讃岐うどんと言えるのか。
答えはNOです。
讃岐うどんには法で決められた定義があります。
あまり難しいことを言うと食欲が失せるかもしれませんが、消費者庁の定める公正競争規約および公正競争規約施行規則によって、讃岐うどんと名乗れる条件は決められています。
①香川県内で製造されたもの
②手打ち、手打ち式(風)のもの
③加水量…小麦粉重量に対し40%以上
④食塩…小麦粉重量に対し3%以上
⑤熟成時間2時間以上
⑥茹で時間約15分で十分アルファー化されていること
名産、特産、本場、名物と表示されている讃岐うどんはこの6つの基準をすべて満たしていないといけないのす。
名産、特産、本場、名物を表示しなければ、②~④の条件を満たしていれば讃岐うどんと名乗って良いことになっています。
讃岐うどんの作り方のコツ①:加水率を攻略が成功のカギ
讃岐うどんの材料は、小麦粉・水・塩3つだけ。
小麦粉に塩水を混ぜて作るのがうどんです。
材料も工程もシンプルだからこその難しさ、奥深さがあります。
手打ちうどんを作るときに最も重要なのが加水率です。
加水率とは、小麦粉に対して使用する塩水の量のことです。この加水率が難しい‼
素人の勘やさじ加減でどうにかなるものではありません。
塩も水も慎重に正確に計量してください。
讃岐うどんの加水率は季節や気温によって変わります。
〇春・秋…加水量48%、塩水濃度12%
〇夏…加水量47%、塩水濃度13%
〇冬…加水量49%、塩水濃度11%
が目安です。
塩水÷小麦の量×100=加水率
塩÷(塩+水の量)×100=塩水濃度
讃岐うどんの作り方のコツ②:水回しがうまくいけば成功したも同じ!!
小麦粉に塩水を加えるときに、素早く全体に塩水がいきわたるように混ぜることが重要です。
この段階で練ってはいけません。
指を立てるようにして全体をかき混ぜ、粉がそぼろ状になれば塩水が小麦粉全体に均等に混ざっているということです。
そぼろ状になってから、生地をまとめ団子状にまとめます。
讃岐うどんの作り方のコツ③:しっかり踏んで生地を鍛えて熟成させる
団子状にまとめた生地をしっかり踏み込むことで生地に弾力が生まれます。
足で弾力を感じるようになるまで生地を鍛えた後、2時間以上熟成させれば讃岐うどんまであと一歩。
讃岐うどんの作り方のコツ④:延ばしてたたんで切り、茹でる
生地の中央から向こう側に向けて少しずつ延ばす。180度回転させてまた延ばす。
生地を綿棒に巻き付けて、綿棒事向こう側へ押して手前に引くを繰り返します。
最終的に3ミリ程度の厚さになるまで均等になるように、麺棒の位置を移動させながら伸ばします。
延ばした生地を約10センチ幅になるように折りたたみ、約3ミリ幅に切ります。
たっぷりの沸騰したお湯で麺を茹でます。お湯が少ないとコシのないうどんになってしまい失敗です。
お湯が吹きこぼれないように15分前後茹でれば完成です。
まとめ
自宅で手軽に讃岐うどんを味わいたい‼
讃岐うどんを自宅で作るコツをまとめましたが、讃岐うどんの定義に沿うように作るのはなかなか難しそうです。
でも安心してください。
スーパーやお土産屋さん、通販などで讃岐うどんは購入できます。
名産、特産、本場、名物がパッケージに表記されている商品なら、香川県内で製造されたものにまちがいありません。
いつでも自宅で本場の讃岐うどんが味わえます。
そうめん、うどんなど麺好きで、食べ歩きが趣味の体育会系男子。日本三大素麺の1つ「小豆島そうめん」や香川県の特産品「讃岐うどん」など「麺」に関する記事を書いています。