2019年12月4日
「そうめん」と「ひやむぎ」の違い
「そうめん(素麺)」と「ひやむぎ(冷や麦)」の違いを知っていますか?
なんとなく分かっているような、分かっていないような。
正確に答えようとすると、少し迷いますよね。
誰に聞かれても自信をもって答えられるように、そうめんとひやむぎの違いをまとめました。ここさえ押さえておけば、誰に聞かれても自信をもって答えられるので覚えておきましょう!!
◇ 麺の太さのちがい
機械製麺
・そうめん・・・直径1.3mm未満
・ひやむぎ・・・直径1.3mm以上~1.7mm未満
手延べ麺
・直径1.7mm未満の麺・・・「そうめん」又は「ひやむぎ」 どちらの表示でもよい(※)
・直径1.7mm以上の麺・・・「うどん」の扱いとなる
※消費者庁の食品表示基準の中の乾麺の分類分けで定められている数値
◇ 歴史のちがい
そうめんの歴史
奈良時代に唐から伝わった「索餅というお菓子が元祖」という説が多く語られています。
しかし、そうめんに直接結びつく説は、鎌倉時代に伝わった「麺を手延べする製法」の方がそうめんに近いです。
索餅は小麦粉と米粉を練って、縄のようにねじったお菓子に対して、鎌倉時代の製麺法はまさに現代のそうめんです。
庶民はすごく長い素麺を食べていたそうです。
今の形に近い、6寸(18cm程度)に切りそろえられて箱に詰められたそうめんは高級品だったようです。
ひやむぎの歴史
ひやむぎは室町時代に登場しています。
うどんを細く切ったものを「切麦(きりむぎ)」と呼んでいました。
切麦を冷やして食べるのが「ひやむぎ」。
切麦を茹でて冷やさずに食べるのを「あつむぎ」といっていたそうです。
あつむぎはうどんでいうところの、釜揚げです。
まとめ
「そうめん」と「ひやむぎ」の違いは、主に「麺の太さと歴史」に違いがありました。
ちなみに、色のついた麺が入っている袋を見たことがありますか?
袋の中に数本しか入っていない、この色付き麺を兄弟で取り合った人もいるのではないでしょうか。
色付き麺は、もともと「ひやむぎ」にしか入っていませんでした。
そうめんとひやむぎを見分けるために色付き麺を入れるようになったそうです。
しかし、現代では、そうめんとひやむぎを見分けるという使われ方は少なくなっています。
これも時代の流れかもしれませんね。
そうめん、うどんなど麺好きで、食べ歩きが趣味の体育会系男子。日本三大素麺の1つ「小豆島そうめん」や香川県の特産品「讃岐うどん」など「麺」に関する記事を書いています。