2020年2月7日
小豆島に行くならオリーブ園「井上誠耕園」は見逃せない!
小豆島はオリーブの生産が豊富なことで知っている人は多いと思います。
しかし、具体的な小豆島の有名なオリーブ農園を答えられる人は少ないのではないでしょうか。実際、小豆島には多くのオリーブ園があります。今回はその中でも有名な「井上誠耕園」の歴史と井上誠耕園に関する観光情報を紹介していきます。
井上誠耕園は小豆島の中でもとても有名なオリーブ園なので、旅行へ行く予定のある方はぜひ最後までご覧ください。
小豆島のオリーブの歴史
小豆島にオリーブが導入されるようになったのは1908年頃と言われています。
この年に農商務省指定でオリーブ栽培の試験が小豆島で行われることになり、1917年に初めて試験用のオリーブが小豆島に配布されました。
オリーブが小豆島に導入されるようになった主な理由は、花を保存するための醤油と油詰めの缶詰を作る時に、オリーブオイルが必要だったからです。
それから、1959年に貿易が自由化され大量にオリーブオイルが輸入されるようになりました。それの影響により国内全体でオリーブの生産量が落ちましたが、小豆島では自治体や地元の人々がお互いに助け合うことでオリーブの生産量がキープされました。
そして、平成に入ると日本全体で健康ブームが到来したことによって、小豆島のオリーブがさらに注目を集めるようになりました。
井上誠耕園の歴史
井上誠耕園の始まりは太平洋戦争が終わった翌年の1946年です。しかし、この当時はまだ販売するために植えられたわけではありませんでした。太平洋戦争が終わって1年経ち、現在の井上誠耕園の管理者である井上智博さんの家族も帰ってきましたが、近所の人で戦死された方もいたため、決して喜べる状況ではありませんでした。
そこで、井上智博さんの伯父や知り合いの人たちによって、平和の象徴とされているオリーブが植えられることになりました。
それから、伯父たちが農業の仕事を始めましたが、徐々に東京へ新たな仕事を求めて島を離れる人が出てきました。実際、当時学生だった井上智博さんの親父さんも、東京へ出て行こうとしていました。しかし、親父さんは心細くなったおばあさんに引き止められ、東京に行くことを辞めました。
それから1955年頃になると昔植えたオリーブの木が育ち始め、親父さんも近くの農業試験場にオリーブの加工方法を勉強しに行きました。それからオリーブが収穫できるようになると自分たちで、果実の加工方法を試行錯誤するようになり製品作りを始めました。
そして、親父さんは小豆島への観光客が年々増加していることに目をつけ、お土産用のオリーブにまつわる製品を出すことに決めました。その販売にあたってオリーブ園に名前をつけることにしたのですが、その時に付けられたのが井上誠耕園です。この名前は親父の名前である勝由(かつよし)から1文字とってお爺さんがつけた名前です。
それからいろいろな試行錯誤を重ねることで、現在では有名なオリーブ園になりました。
井上誠耕園にまつわる観光地の紹介
カフェレストラン「忠左衛門」。
こちらは井上誠耕園本店の2階にあるレストランです。このレストランからは瀬戸内海井上誠耕園のオリーブ園を見下ろしながら、オリーブをふんだんに使った料理を楽しむことができます。
そのため、景色を見ながら食事を楽しみたい人におすすめです。
【基本情報】
住所:〒761-4302 香川県小豆郡小豆島町蒲生甲61-4
井上誠耕園らしく園前バス停すぐ
定休日:年中無休※臨時休業あり
営業時間:
[日~水]
11:00~16:00(※1)
15:00/ラストオーダー
[木~土・祝前日]
11:00~21:30(※1)(※2)
20:30/ラストオーダー
(※1)ランチセット、コースは14:00まで
(※2)ディナーコースのご注文は17:00~20:00の間
(※3)年末年始やGW、お盆については別途
歴史、観光名所巡り好きでいつもカメラを持ってる歴史オタク男子。小豆島の歴史や観光スポットに関する記事を書いています。