小豆じまん

2020年2月23日

150年の歴史を持つ小豆島ヤマロク醤油の歴史

長い歴史を持つ小豆島のヤマロク醤油。

ヤマロク醤油は昔と変わらない製法が代々受け継がれていることで知られている醤油の企業です。この記事を読んでいる人の中にもヤマロク醤油の醤油を使っている人もいるかもしれませんが、ヤマロク醤油の歴史について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

今回はヤマロク醤油の歴史とヤマロク醤油にまつわる観光地について解説していきます。

ヤマロク醤油とは

ヤマロク醤油とは古くから小豆島にある有名な醤油会社です。

特徴は昔から使われている製法が今でも使われているところにあります。ヤマロク醤油では巨大なもろみ樽が使われているのですが、その大きさは何と三十二石分(約6000リットル)です。

大杉樽は既に150年以上使われているそうです。大杉樽を使った製法は全国的に減少していて、現在国内では3000~4000本しかないと言われています。そして、そのうちの1000本は小豆島にあります。

ヤマロク醤油の歴史

創業が始まったのは約150年前

2020年現在ヤマロク醤油を経営しているのは5代目の山本康夫さんです。創業が始まったのは江戸時代の終わりから明治時代の初め頃だと言われています。そして、ヤマロク醤油ははじめ「もろみ屋」という「もろみ」を卸販売する仕事をしていましたが、昭和24年(1949年)に醤油屋として経営を始めました。

山本家のルーツ

小豆島の醤油には色々なルーツがありますが、山本家のルーツは忠臣蔵で有名な播磨国(兵庫県)の赤穂藩だと言われています。赤穂がルーツだと言われている理由は、昔塩浜師と言われる塩づくりの技術者が赤穂藩から小豆島へ来たからです。その塩浜師が小豆島に来たことによって、江戸時代には小豆島の塩の生産量が全国2位になりました。

しかし、瀬戸内海の色々な所で塩を作るようになり過剰生産されるようになりました。過剰生産されるようになると塩の製造業の競争率が激化し、失業者が増え、中には餓死する人も出てきました。ここから、赤穂藩の塩浜師から培った技術を利用して生産されるようになったのが醤油です。ヤマロク醤油ももろみ蔵を使い醤油の生産を始めるようになりました。このもろみ蔵は現在国登録有形文化財に指定されています。

ヤマロク醤油の見学・体験の紹介

ヤマロク醤油ではもろみ蔵見学体験を行っていて、どのように醤油が作られているのかを実際に見ることができます。

そのため、この見学体験は昔ながらの伝統的な醤油の作り方を実際に見てみたいという人にとてもおすすめです。さらに、見学できる場所の近くにはヤマロク茶屋と言うヤマロク醤油が使われているオリジナルのスイーツを食べることができるので、見学をした後にぜひ行ってみましょう。

なお、ホームページにも書かれていますが、見学に行く前は納豆を食べないようにしましょう。理由は醤油を作るための菌の唯一の天敵が納豆菌だからです。特に旅行先のホテルの朝食で納豆が出る場合があるので、その場合は納豆を食べないか、納豆を食べてから時間を空けて見学に行くようにしましょう。

【基本情報】
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607
料金:無料
営業時間:9:00~17:00(ヤマロク茶屋も9:00~17:00)
公式ホームページ:http://yama-roku.net/yamaroku/ask.html

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