小豆じまん

2020年2月2日

小豆島の八十八箇所遍路の歴史とルートを紹介

「八十八ヶ所巡りに興味はあるけれども、実際の深い意味はあまりわからない」。そういった人も多いのではないでしょうか。実際、八十八ヶ所巡りの歴史は古いため、全て調べようとするととても時間がかかってしまいます。そのため、今回は八十八ヶ所巡りの歴史とルートについて徹底的に解説していきます。

小豆島の八十八ヶ所遍路の歴史

小豆島にある霊場は空海の地元である讃岐から京都へ上京する時に立ち寄っていた場所です。空海は島の色々な所で修行や祈念(願いごとを祈って、その達成を念ずること)を行ったと言われています。

この小豆島の八十八ヶ所は、愛知県の「知多四国八十八ヶ所」、福岡県の「篠栗四国八十八ヶ所」と同じように「日本三大新四国霊場」の1つとして数えられています。 さらに、小豆島の八十八ヶ所は空海の修行の場とされていたことから、島の人たちは「元四国」と呼んでいて、文化やおもてなしの心を今現在でも受け継いでいます。

四国八十八ヶ所との違い

小豆島八十八ヶ所はよく四国八十八ヶ所霊場と間違えられます。しかし、この2つは異なる八十八ヶ所霊場です。この2つの大きな違いは、四国霊場であまり見ることができない山岳などの自然の地形を利用して作られた「山岳寺院」が小豆島にあることです。

さらに、小豆島の八十八ヶ所霊場は八十八ヶ所全て、空海が開いた真言宗の寺院であるということも大きな特徴です。

八十八ヶ所遍路の行き方

ここまで小豆島の八十八ヶ所遍路の歴史と特徴について話しました。ここからは実際にどのようなルートがあるのかということについて説明していきます。

徒歩(6泊7日)

徒歩で行くと空海がどのように八十八ヶ所霊場を巡ったかということを体験できます。八十八ヶ所を全て巡るには140km歩く必要があるため、1週間で割ると1日20km以上を歩く必要があります。さらに、小豆島は山が多いため、かなり過酷な道のりになります。

しかし、最後までやりきった後には何ものにも代えられない達成感を味わうことができるので、体力がある人におすすめのコースです。

自転車(5泊6日)

小豆島の風を感じながら八十八ヶ所巡りをしたいという方におすすめのコースです。小豆島は山が多く傾斜もきついため、自転車で行く場合はタイヤグリップとブレーキがしっかり効くかということをチェックしてから行くようにしましょう。さらに、移動距離もかなり長いので、一般的な自転車でなくロードレーサーやMTBを利用することをおすすめします。

ちなみに、一部の道は自転車用に舗装されていないので迂回する必要があります。そのため、札所向かうときはあらかじめ調べてから行くようにしましょう。

車(3泊4日)

長時間小豆島に泊まることができないという人におすすめのコースです。 小豆島の八十八ヶ所の札所のほとんどはしっかりと舗装された道路で繋がっていて、山門のすぐ近くに車を止めることができます。そのため、自動車で八十八ヶ所巡りをする場合は5日以内で問題なく全て回りきることができるでしょう。

しかし、一部の札所はカーナビに載っていなくて、地元の人にしかわからないような狭い道もあります。そのため、目的地に行く前に必ずどういったルートで向かうのかということを明確にしておくようにしましょう。

ちなみに、大型バスで行く場合は一部の道は通ることができないことがあります。一方で、マイクロバスの場合は一般の自動車と同じようにほとんどの札所に行くことができます。

自動車は最も楽に八十八ヶ所巡りをすることができますが、駐車場から本堂までの道には急な傾斜もあるので、気を抜かずに参拝するようにしましょう。

 

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