小豆じまん

2020年3月8日

小豆島の醤油の歴史を徹底解説

「小豆島で醤油が有名なのは知っているけど、小豆島の醤油の歴史はいまいち知らない」。そういった人も多いのではないでしょうか。 実際、小豆島の醤油は歴史が長く記録もしっかり残っています。そのため、今回は小豆島の醤油に関する歴史について徹底的に解説していきたいと思います。

小豆島に旅行で行く予定の方や小豆島の醤油に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
日本の醤油の始まり
醤油の始まりには諸説あると言われていますが、 醤づくりをしている際に味噌が生まれて、そこから出てくる液体が醤油になったと言われています。醤油が本格的に使われるようになり始めたのは江戸時代と言われていて、関東で濃口、近畿で淡口の醤油が誕生しました。

さらに、明治時代以降は工業化が進んだことにより、醤油が大量生産されるようになりました。大量生産されたことにより、戦後は醤油が全国的に広がるようになりました。

小豆島の醤油の始まり

小豆島の醤油の起源は1592~1595年の間だと言われています。元々中世以前の小豆島では塩の生産量が盛んでしたが、江戸後期になると塩が生産過剰となり多くの人が醤油業へと生産物を変えるようになりました。

多くの人が醤油業へと移っていった理由は、醤油の主原料が塩だからです。さらに、小豆島は海上交通の要所だったため、醤油に重要な大豆や小麦も簡単に手に入れることができました。さらに、立地的に小豆島は大阪の堺にある港から近かったため、島外でも大量の醤油を輸送することができました。

現在の小豆島の醤油

小豆島の醤油の栄えた明治時代には400件以上の醤油蔵がありましたが、現在では120件ほどの醤油蔵しか残っていません。これだけ聞くと少なく感じてしまう人もいるかもしれませんが、香川県の醤油の生産量は日本で5位です。

さらに、その生産量のうちの半分が小豆島産の醤油となっています。そのため、全国的にも小豆島の醤油のニーズは高く、都市のスーパーでも気軽に購入することができます。

小豆島の有名な醤油の観光地

ここまでは小豆島の醤油の歴史について話しました。ここからはより小豆島の醤油に関して知ってもらうために、「小豆島にある醤油の観光地」を2箇所紹介していきます。

マルキン醤油記念館

小豆島を代表するマルキン醤油が大正初期に建てた記念館。1996年には有形文化財として登録され、小豆島の醤油の歴史や職人たちが昔使っていた道具などが展示されています。この記念館ではマルキン醤油の記念館限定の商品もあるので、小豆島の醤油に興味のある人ならとてもおもしろい記念館となっています。

【基本情報】
住所:〒761-4421 香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1850
料金:大人210円(160円)、小人100円(70円) ※()は15人以上の団体料金です。
営業時間:9:00〜16:30(7/20〜8/31) 9:00〜16:00(10/16〜11/30)
公式サイト:http://moritakk.com/know_enjoy/shoyukan/

ヤマロク醤油

ヤマロク醤油とは150年以上使い続けている伝統の木桶で醸造している醤油蔵です。ヤマロク醤油ではもろみ蔵見学体験を行っていて、どのように醤油が作られているのかを実際に見ることができます。

そのため、昔ながらの伝統的な醤油の作り方を実際に見てみたいという人にとてもおすすめです。さらに、見学できる場所の近くにはヤマロク茶屋と言うヤマロク醤油が使われているオリジナルのスイーツを食べることができるので、見学をした後にぜひ行ってみましょう。

なお、ホームページにも書かれていますが見学に行く前は納豆を食べないようにしましょう。理由は醤油を作るための菌の唯一の天敵が納豆菌だからです。特に旅行先のホテルの朝食で納豆が出る場合があるので、その場合は納豆を食べないか、納豆を食べてから時間を空けて見学に行くようにしましょう。

【基本情報】
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607
料金:無料
営業時間:9:00~17:00(ヤマロク茶屋も9:00~17:00)
公式ホームページ:http://yama-roku.net/yamaroku/ask.html

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