2020年2月6日
大正から受け継がれている醤油!小豆島の正金醤油の歴史を
小豆島には色々な特産品がありますがその中でも有名なのが醤油です。実際、小豆島の醤油生産量は国内でもトップクラスです。今回はそんな小豆島の醤油産業の中でも、歴史が長い正金醤油について解説していきます。
小豆島の醤油の歴史
小豆島で醤油が作られるようになったのは1592年~1595年の間だと言われています。小豆島で醤油が盛んに作られるようになったきっかけは塩の生産にあります。江戸時代の頃小豆島では塩が盛んに生産されていました。
しかし、江戸時代後期に入るとあまりにも多くの企業が塩を生産するようになったため、生産過剰になってしまいました。そこで、小豆島では主原料が塩である醤油業へ移っていきました。そして、小豆島は立地的に大阪の港から近かったため、醤油を大量に輸送することに成功し、醤油産業が大きくなりました。
正金醤油の歴史
正金醤油は大正9年に創業され、100年以上の歴史を持つ蔵元です。正金醤油が持っているもろみ蔵は少し温度が低く小高い場所にあるのが特徴で、登録有形文化財に登録されています。
現在正金醤油は3代目の藤井正信さんが管理していますが、藤井正信さんのお父さんの世代では色々な葛藤がありました。藤井正信さんのお父さんの時代は醤油の大量生産が行われるようになった時代です。
それにより大手の醤油企業は、安くて美味しい醤油を作れるようになり消費者もそちらを好む人が増えていました。実際、藤井正信さんのお父さんのところにも「もっと安い醤油を作ってください」 という要望もあったそうですが、それを聞き入れませんでした。
現在では、伝統的な製法を継承していることによって他の企業が真似できない、バランスの取れた何にでも合う醤油を販売することに成功しています。
正金醤油の特徴
正金醤油の特徴は120本の木桶があることです。正金醤油の醤油蔵は17もの色々な会社の醤油蔵が存在する地域にあり、正金醤油はその中でも巨大な醤油蔵を持っています。その醤油蔵には120本の桶があるため、山吉蔵、西蔵、東蔵と複数の蔵を抱えています。
醤油の味に関しては、バランスの取れた柔らかい風味が正金醤油の特徴です。近年日本の醤油は機械化とおいしさを追求したことにより、濃口で旨味成分にこだわった醤油が作られるようになりました。しかし、正金醤油では昔ながらのバランスの取れた醤油になっています。そのため、料理で使う場合でも 、素材の持ち味を邪魔することなくバランスのとれた味になる料理にすることができます。
正金醤油の商品を紹介
ここまで正金醤油の歴史と特徴について話ししました。ここからは正金醤油の中でも特におすすめの商品を紹介していきます。
天然醸造こいくち醤油
この濃口醤油の特徴は香りと汎用性です。この醤油は正金醤油らしく旨味、甘味、塩加減のバランスが取れていてどのような料理にでも合うようになっています。
【栄養成分】100ml中
エネルギー:88kcal
たんぱく質:9.6g
脂質:0.0g
炭水化物:12.5g
食塩相当量:16.1g
公式ホームページ:https://shokinshoyu.jp/soy-sauce/
天然醸造うすくち生(なま)醤油
正金醤油の伝統的な桶で発酵熟成させた生醤油。色は少し淡いですが、濃口醤油のような深い甘みがあるのが特徴です。この醤油はうどんや高野豆腐など香りと味を生かす料理にぴったりです。
【栄養成分】100ml中
エネルギー:76kcal
たんぱく質:9.0g
脂質:0.0g
炭水化物:9.9g
食塩相当量:17.0g
公式ホームページ:https://shokinshoyu.jp/soy-sauce/
二段仕込「匠」
この二段仕込「匠」は、絞り出した後の醤油に麹を入れて再び熟成発酵させた醤油です。味は濃厚でまろやかになっていて、濃口醤油より2%ほど低塩になっています。
[栄養成分] 100ml中
エネルギー:115kcal
たんぱく質:12.9g
脂質:0.0g
炭水化物:15.9g
食塩相当量:14.0g
公式ホームページ:https://shokinshoyu.jp/soy-sauce/
歴史、観光名所巡り好きでいつもカメラを持ってる歴史オタク男子。小豆島の歴史や観光スポットに関する記事を書いています。