小豆じまん

2020年2月8日

「武部吉次」小豆島の佃煮を日本中に広めた男

皆さんは武部吉次(たけべよしじ)という人物をご存知でしょうか。武部吉次(たけべよしじ)とは小豆島にあるタケサン商事株式会社の創業者です。この人は小豆島で佃煮の発展に大きく貢献したことで知られています。

今回はこの武部吉次の歴史と武部吉次にまつわる小豆島のお店を紹介していきます。小豆島へ旅行に行く予定のある方や佃煮が好きな方はぜひ最後までご覧ください。

小豆島の佃煮の特徴

小豆島の佃煮の特徴は高品質の醤油が使われていることです。小豆島には150年以上の歴史を持つ多くの醤油の企業があります。それらの企業では、今では少なくなってしまった伝統的な製法で醤油の醸造が行われているため、全国的に評価されています。

実際に小豆島の佃煮は、この小豆島産の醤油を使うことによって、素材の旨みを味わいつつ小豆島醤油の味も味わうことができる佃煮を販売しています。

小豆島における佃煮の歴史

小豆島にはそうめんや醤油などのいろいろな特産品がありますが、佃煮の歴史は他の特産品に比べ浅く1945年に始まりました。佃煮が作られるようになった理由は当時の時代背景と関係しています。戦前小豆島では塩や醤油を特産品とし、積極的に生産していましたが戦後に入り、醤油の原料の入手が難しくなってしまいました。

そこで新しく生産され始めたのが、醤油の技術を生かして作ることができる佃煮です。小豆島で一番初めに作られた佃煮は、小豆島産の芋を小豆島産の醤油で炊き上げた葉柄佃煮です。

そして、その葉柄佃煮の販売で成功した企業が出てきたことによって、島をあげて佃煮作りが行われるようになりました。

佃煮の発展のきっかけを作ったのが武部吉次

小豆島の佃煮の企業の中でも特に知られているのが武部吉次(たけべよしじ)が創業したタケサン商事株式会社です。武部吉次(たけべよしじ)が佃煮の販売を始める前は、長年醤油業に携わっていました。そして、醤油業で培ってきた経験を活かして、佃煮を生産できるのではないかと考えるようになり、佃煮の生産を始めました。

佃煮を生産するために、武部吉次は島で容易に入手することができる「芋づる」を使うことにしました。この芋づるを使った佃煮の生産は、小豆島の佃煮業界の原点だと言われています。

武部吉次まつわるお店の紹介

ここまで小豆島の佃煮の歴史と武部吉次(たけべよしじ)について説明していきました。ここからは武部吉次と小豆島の佃煮に関係するお店や観光地を紹介していきます。

タケサン記念館

こちらの記念館は佃煮産業の発展に大きく貢献した武部吉次の偉業を称えるために作られた記念館です。この記念館の中には当時の醤油蔵や現在の佃煮工場の製造過程、昔懐かしい建物の雰囲気を味わうことができます。

さらに、映像やパネルも豊富に備え付けられているので、小豆島でどのように佃煮が発展したのかということを知ることができます。

また記念館の近くには、商品販売コーナーがあるので、そこで小豆島でしか買えない佃煮やご当地醤油、オリーブ製品を買うことができます。 そのため、観光をしつつ小豆島の醤油の歴史を知りたい人におすすめです。

【タケサン記念館の基本情報】
住所:〒761-4421 香川県小豆郡小豆島町苗羽甲2211
アクセス:小豆島草壁港からオリーブバス坂手線坂手港行き(10分)・バス停「芦の浦」下車、徒歩すぐ
営業時間:9:00~17:00
公式ホームページ:https://ittokuan.com/

ぜひ小豆島で佃煮を食べてみましょう
今回は武部吉次(たけべよしじ)について話してきましたが、現在の小豆島では色々な場所で佃煮の生産が行われています。そのため、小豆島に行く際はぜひ地元のレストランに立ち寄って佃煮を食べてみましょう。

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