小豆じまん

2020年2月29日

国の登録有形文化財「マルキン醤油記念館」で醤油の歴史を学ぶ

歴史ある醤油工場が改装され誕生した「マルキン醤油記念館」。この近くを通ると、醤油独特の香ばしく芳醇な香りが漂います。小豆島の各港から車で10〜40分程度と訪れやすい場所なため、小豆島旅行をお考えならぜひおすすめしたい観光スポットです。

この記事では、小豆島の観光スポット「マルキン醤油記念館」をご紹介します。圧縮工場や天然醸造蔵は見学可能。運が良ければ、実際の作業工程を見学できるかもしれません!醤油の歴史や製造方法を学んだり、マルキン醤油記念館限定のスイーツを味わったりと、日本人にとって馴染み深い「醤油」の魅力をあらためて感じることができるでしょう。

マルキン醤油記念館とは?

小豆島の観光スポット「マルキン醤油記念館」は、1987年に「丸金醤油」という会社の創業80周年を記念して建てられました。大正初期から使われていた工場を改造した国内最大規模の合掌造りの建物で、1996年には国の登録有形文化財に指定された歴史的価値のある記念館です。
館内では、醤油造りに使われていた昔の道具や製造工程のパネルなどが展示されており、醤油の歴史や製造過程を目で見て学ぶことができます。また、記念館来場者には醤油を1本プレゼントしてもらえるうれしいサービスも!

迫力の展示物!「大桶のトンネル」「麹室」

館内のエントランスを抜けると、創業当時から使われていた巨大な桶をくり抜いた「大桶(おおこが)のトンネル」があります。間近で見ると、その大きさと迫力に圧倒されること間違いありません。
この桶では、約5.4キロリットルのもろみを造ることができ、5キロリットルもの醤油が絞られるそう。1リットルのペットボトルに換算すると、5,000本分の量になります。

そして、醤油造りにおいて特に重要な工程といわれるのが麹造りです。マルキン醤油記念館では、「麹室(こうじむろ)」というその名の通り麹を製造する部屋も見学できます。
麹菌を育てるには、温度や湿度の管理が非常に重要。マルキン醤油記念館の麹室は、窓の開閉具合によって風の流れや通りが計算されており、先代の人たちの知恵や工夫が感じられる空間になっています。

実際の作業工程が見学できるかも!?「諸味圧搾工場」「天然醸造蔵」

マルキン醤油記念館のすぐ隣には「諸味搾工場」、徒歩3分程の位置には「天然醸造蔵」があり、どちらも無料開放されています。
諸味搾工場は、巨大なプレス機で醤油を絞る作業をする工場です。二回のテラスから工場内を見学することができます。
天然醸造蔵には、内部を見学できるギャラリーステージが設置されています。100年以上の歴史を持ち、日本の登録有形文化財にも指定されている施設です。現在も稼働しているため、実際の作業工程を見ることができるかもしれません。

物産館の「しょうゆソフトクリーム」で一休み

マルキン醤油記念館のすぐ近くには物産館があり、ここでしか食べられない「しょうゆソフトクリーム」を味わうことができます。天然醸造蔵で仕込まれた「生しょうゆ」が使われたキャラメルのような風味で、子どもにも大人にもおすすめです!
また、物産館ではマルキン醤油記念館限定の醤油や小豆島の特産品など、様々な商品が取り扱われています。お土産探しにぜひ立ち寄ってみてください。

まとめ

今回は、小豆島の観光スポット「マルキン醤油記念館」をご紹介しました。登録有形文化財に指定された合掌造りの建物や貴重な展示物、現在も稼働している施設など、見どころが盛り沢山なマルキン醤油記念館へ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

【マルキン醤油記念館】
<基本情報>
〒761-4421
香川県小豆郡小豆島町苗羽甲1850
TEL:0879-82-0047
営業時間:9:00~16:00
料金:個人 210円(小・中学生 100円)
公式サイト:http://moritakk.com/know_enjoy/shoyukan/

<アクセス>
車の場合:
土庄港から車で30分
草壁港から車で10分

公共交通機関の場合:
オリーブバス坂手線 「丸金前下車」すぐ

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